活用シーン

QCM-Dの活用シーン

『QCM-D法』が、実際にどのように活用されているか、 活用シーンを業界別にご紹介します。
case
1

半導体ウェハ表面の洗浄液開発メーカー様

こんなお悩みを抱えていませんか?

・洗浄剤のウェハ表面との相互作用を検証したいが、あまりに速く瞬間的な反応のため捉える方法がない。
・洗浄材料配合後のウェハ表面の残渣除去効果を検証したいが、実物ウェハを抜き取ってマニュアル検査するのでは時間もリソースもコストもかかって勿体ない。

QCM-Dを使えば

・Biolin Scientific社製QCM-Dシステムの測定時間分解能は最速で5ms/dptです。
数秒で終わってしまう反応も十分に追跡が可能です。
(※dpt=datapoint。最速設定時わずか0.005秒毎に測定を実施可能です! )
・QCM-Dは、シリコンウェハ表面を模擬したセンサーを使い、実際のシリコンウェハ表面で起きる反応を微小な空間内で模擬的に再現し検証することができます。従って、材料配合の成否について、センサーを用いた模擬試験によって、その場ですぐ確かめることができ、効率的です。また、Δfに加え、ΔDのデータを解析することにより、剥離し水和した残渣物の構造状態の変化について 手がかりを得られます。
・QCM-Dでは様々な添加剤と表面の組み合わせによる反応の違いを検証することによって、最適な材料の組み合わせ解を得ることができます!
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2

生体親和性・適合性材料の開発研究者様

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こんなお悩みを抱えていませんか?

・生体適合性材料を新規に開発したり、既存品を改変して独自開発したいが、狙い通り生体内で機能するのかどうかについて研究現場ですぐ検証する術がない。
・現状、材料と生体表面間の相互作用を、前後での結果(before/after)を比較するくらいしか検証できていない。実際の相互作用の過程をリアルタイムで追跡し、解明したい。

QCM-Dを使えば

・Biolin Scientific 社製QCM-D は模擬センサーを使い、生体に類似した表面を再現できます。作成した材料を供給し、センサー表面上の微小空間で起きる反応を捉えることにより、材料の生体適合性をその場で簡易的に模擬し検証可能です。
・例えば骨や歯の模倣材料として使われることの多い水酸アパタイト表面を持つセンサを使って、骨や歯の表面における反応挙動について模擬的な実験を行うことが可能です。
・材料到達前、材料のセンサー到達直後から反応終了までの全てのプロセスをリアルタイムで追跡、可視化します。
従って、生体間との相互作用について、単純な結果の比較では検証できないプロセスの性質(スピード感、効率、安定性)についても、新たに解明することが可能になります。
また、Δfに加え、ΔDを解析することで、吸着量や膜の構造的な性質(硬い、または柔らかい)について探る手がかりを得られます。
水酸アパタイトセンサーについてはプレスリリースを参照下さい。
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3

医用コーティング・抗菌・抗バイオフィルムの開発メーカー様

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お悩み

抗バイオフィルムや医用コーティング等の機能性を持った疎水性・タンパク質非吸着性のコーティングを新規に開発したり、既存品を材料配合の組み合わせを改変するなどして独自開発したいが、研究現場で任意の材料を塗工して比較検証する術がない。

現状、開発材料のタンパク質吸着・非吸着等の機能性効果については結果(before/after)の単純比較でしか検証できていない。何故効果が得られたのか、あるいは得られないのか、どうやったらもっと改善するかについて未知な部分が多く解明できていない。

QCM-Dを使えば

・Biolin Scientific社製QCM-Dは模擬センサーを使い、機能性材料・樹脂コーティングに類似した表面をセンサー上に再現できます。バクテリア、タンパク質溶液などバイオフィルムの生成要因となる液を試料として送液供給し、センサー表面コーティング上の微小空間で起きる反応を捉えることにより機能性効果(吸着・非吸着性)をその場で簡易的に検証可能です。(例: タンパク質が吸着すればΔfが上がる等)

・Biolin Scientific社製QCM-Dは試料溶液の到達前、到達直後から反応終了までの全てのプロセスをリアルタイムで追跡、可視化致します。従って試料溶液と表面間との相互作用について、単純な結果の比較からはわからなかった、反応スピード、吸着量、試料や表面の材質の違いによる吸着・非吸着の傾向の大小比較といったプロセスの性質について解明することが可能になり、今後の開発指針の手がかりを与えてくれます。
上記以外にも「家庭用洗剤製品、化粧品、乳化剤他の開発」や「ナノセルロース」、「生分解性プラスチック」、「水再生・汚水処理」、 「医薬分野(創薬・製薬)」「有機エレクトロニクス材料開発」といった分野でもQCM-Dは応用可能です。また学術分野においても「界面活性剤(界面化学)」の基礎研究においては長年にわたり世界的な使用実績があります。

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