お悩み
抗バイオフィルムや医用コーティング等の機能性を持った疎水性・タンパク質非吸着性のコーティングを新規に開発したり、既存品を材料配合の組み合わせを改変するなどして独自開発したいが、研究現場で任意の材料を塗工して比較検証する術がない。
現状、開発材料のタンパク質吸着・非吸着等の機能性効果については結果(before/after)の単純比較でしか検証できていない。何故効果が得られたのか、あるいは得られないのか、どうやったらもっと改善するかについて未知な部分が多く解明できていない。
QCM-Dを使えば
・Biolin Scientific社製QCM-Dは模擬センサーを使い、機能性材料・樹脂コーティングに類似した表面をセンサー上に再現できます。バクテリア、タンパク質溶液などバイオフィルムの生成要因となる液を試料として送液供給し、センサー表面コーティング上の微小空間で起きる反応を捉えることにより機能性効果(吸着・非吸着性)をその場で簡易的に検証可能です。(例: タンパク質が吸着すればΔfが上がる等)
・Biolin Scientific社製QCM-Dは試料溶液の到達前、到達直後から反応終了までの全てのプロセスをリアルタイムで追跡、可視化致します。従って試料溶液と表面間との相互作用について、単純な結果の比較からはわからなかった、反応スピード、吸着量、試料や表面の材質の違いによる吸着・非吸着の傾向の大小比較といったプロセスの性質について解明することが可能になり、今後の開発指針の手がかりを与えてくれます。