導入事例詳細

国立大学法人 長岡技術科学大学 大学院工学研究科
物質材料工学専攻 ナノバイオ材料研究室
多賀谷 基博 准教授 殿
博士課程学生 山田 翔太 様

ご研究内容について簡単に概要をお教え下さい。

 我々は、生体材料を生体内へ移植すると、体液から「第一層:イオン・水の吸着層」、「第二層:タンパク質の吸着層」、「第三層:細胞の接着層」の順に界面層が形成されると提唱してきました。現在、界面層の構造を液中でリアルタイム計測・評価し、細胞機能を活性化するバイオナノ接合界面について解明しております。その界面計測法として、水晶振動子マイクロバランス–エネルギー損失 (QCM-D:Quartz Crystal Microbalance with Dissipation) は大変有用であり、生体親和性の異なる材料表面で形成される細胞と材料の界面層構造を解析して「ナノバイオ界面」の概念を構築しております。

Biolin Scientific社製のQSenseの存在はどうやって知りましたか? また導入の決め手は?

 (前職において旧機種である)D300の時代から利用してきた経緯により、継続品として進化した製品の必要性を感じたためです。

Biolin Scientific社製のQSenseを貴所(研究室・部門)ではどのように活用していますか?

「ナノバイオ界面」の概念を研究成果を通じて世界へ発信するために活用しております。

ユーザから見たBiolin Scientific社製のQSenseの利点を教えて下さい。

 

使用法や測定・解析法が未だ日本で普及していない一方で、液中において新しい物性値を規定できる可能性が高いと考えております。そのため、新しい学術領域創成の基盤になりえる新評価装置と捉えています。

今後のQSenseを使った研究のご予定や、弊社およびBiolin Scientific社に期待する点を教えて下さい。

 高いインパクトファクターの学術雑誌への掲載をを通じて世界へ情報発信してまいりますので、Biolin Scientific社を通じた研究者ネットワークの構築をサポートしていただき、Biolin Scientific社が中心となった連携機器ネットワーク構築によって「ナノバイオ界面」が解明されることを期待しております。

長岡技術科学大学・ナノバイオ材料研究室様のQCM-Dを用いた研究発表内容のご紹介

 日本セラミックス協会 2021年年会

詳細はこちらからご確認下さい。  

日本セラミックス協会 第33回秋季シンポジウム

山田 翔太・多賀谷 基博:QCM-D法によるケイ酸イオン含有水酸アパタイトへのタンパク質吸挙動の評価

口頭発表[発表番号: 1E16]

発表日:2020年9月2日 (会場:オンライン開催)

論文情報

1) S. Yamada, S. Motozuka, M. Tagaya, Synthesis of nanostructured silica/hydroxyapatite hybrid particles containing amphiphilic triblock copolymer for effectively controlling hydration layer structures with cytocompatibility, J. Mater. Chem. B. 8 (2020) 1524-1537.

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2) Motohiro Tagaya “In Situ QCM-D Study of the Nano-Bio Interfaces with Enhanced Biocompatibility.” Polymer Journal, vol. 47, No. 9, pp. 599−608 (2015).

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3) 多賀谷基博「細胞機能を活性化するバイオナノ接合界面の解明」、高分子論文集、社団法人 高分子学会、70(8), pp.398−418 (2013)

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